派遣薬剤師の悲喜こもごも

元派遣薬剤師が語るリアルな現場

派遣薬剤師が思う「教えるのが上手い人」5選

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派遣薬剤師として働いていると、本当に沢山の人に仕事を教わります。

薬歴の書き方。

監査の流れ。

レジ操作。

薬局独自のルール。

薬局ごとにやり方は違うので、派遣先が変わるたびに新しい学びがあります。

そんな中で、

「この人、教えるのが上手いなあ」

と思う人に出会うことがあります。

逆に、知識は豊富なのに、なぜか相手に伝わらない人もいます。

その違いは何だろう。

派遣薬剤師として様々な現場を経験してきた中で感じた、「教えるのが上手い人」の共通点をまとめてみました。

薬剤師に限らず、後輩を持つ全ての人に共通する話かもしれません!

 

頭ごなしに否定しない

教えるのが上手い人は、まず相手を否定しません。

新人さんが間違えた時。

ローカルルールを知らなかった時。

思った通りに動けなかった時。

そんな場面でも、

「違うでしょ!」

ではなく、

「なるほど、その考え方だったんだね^ ^」

から入ります。

私は派遣薬剤師なので、初日はどうしても分からないことだらけです。

薬歴の入力方法も違う。

監査の流れも違う。

薬の配置場所も違う。

だから失敗することもあります。

そんな時に強く否定されると、人は萎縮してしまいます。

次から質問しにくくなる。

挑戦しにくくなる。

結果として成長の機会を失ってしまうのです。

一方で、まず受け止めてくれる人がいると安心できます。

安心できるから質問する。

質問するから成長できる。

教えるのが上手い人は、そのことをよく分かっている気がします。

 

理由まで教えてくれる

これは本当にありがたいです。

「こうしてください。」

だけではなく、

「なぜそうするのか。」

まで教えてくれる人。

例えば、

「この順番で監査してください。」

だけで終わるのではなく、

「この順番にすると見落としが減るから。」

まで説明してくれる。

すると理解が一気に深まります。

私は派遣先で、

「とりあえずそういう決まりだから。」

と言われることもあります。

もちろん現場には現場の事情があります。

でも理由が分かると納得できるし、応用もできるんですよね。

教えるのが上手い人は、単なる手順ではなく考え方を教えてくれます。

だから環境が変わっても対応できる力が身につく。これって本当に大切なことだと思います。

 

質問しやすい雰囲気を作る

新人時代を思い出すと、一番困るのは「聞きにくい空気」だった気がします。

聞きたいことはある。でも忙しそう。機嫌が悪そう。話しかけるのが怖い。

そうすると質問しにくい…

最悪なケースとして、質問したくないから自己判断で仕事を進めてしまい、結果としてミスにつながるパターンもあります…

薬剤師の仕事は患者さんに関わる仕事です。

だからこそ、

「分からないなら聞いてね^ ^」

と言ってもらえるだけで本当に安心します。

しかも教えるのが上手い人は、言葉だけじゃありません。

表情や態度からも、

「大丈夫だよ」

という空気が伝わってくるのです。

派遣薬剤師として色々な現場を経験してきましたが、質問しやすい雰囲気のある薬局は新人さんも育ちやすい。

そして職場全体の空気も良いことが多い気がします。

 

相手に合わせて伝え方を変える

これはかなり上級者です。

人によって理解しやすい方法は違います。

まず見て覚える人。

実際にやって覚える人。

理屈から理解したい人。

メモを取りながら覚える人。

教えるのが上手い人は、その違いをよく見ています。

そして、

「この人にはこう伝えよう。」

と自然に変えているんです。

例えば、実際に操作しながら説明した方が伝わる人もいれば、先に全体像を説明した方が理解しやすい人もいます。

教えるのが苦手な人は、自分が理解した方法をそのまま相手にも与えがちです。

でも本当に上手な人は違う。

相手が理解できる形に変換して伝えているんです。

だから伝わる。

だから相手も成長できる。

教えるとは、自分が話すことではなく、相手に届くことなんだなと感じます。

 

自分も学び続けている

最後はこれです。

実は、教えるのが上手い人ほど勉強しています。

新薬。

ガイドライン。

制度改定。

在宅医療。

介護保険。

薬剤師は学ぶことが尽きません。そして面白いことに、本当に勉強している人ほど謙虚なんです。

「自分もまだ勉強中なんだよ」

と言います。

だから偉そうにならない。

質問されても一緒に考える。

知らないことは調べる。

そういう姿勢があるから、周囲も安心して相談できるんですよね。

教えることと学ぶことは、実は表裏一体なのかもしれません。

 

おわりに

派遣薬剤師として様々な現場を経験してきましたが、今でも印象に残っているのは知識量が一番多い人ではありません。教えるのが上手い人です。

頭ごなしに否定しない人。

理由まで説明してくれる人。

質問しやすい雰囲気を作ってくれる人。

相手に合わせて伝えてくれる人。

そして、自分も学び続けている人。

そんな人に出会うと、

「この人のもとで働けて良かったな」

と思います。

そして私自身も、後輩や新人さんに何かを伝える時、知識を教えるだけではなく、安心して学べる環境を作れる人でありたい。

そう思っています。