派遣薬剤師の悲喜こもごも

元派遣薬剤師が語るリアルな現場

20代の私と40代の私。派遣薬剤師を取り巻く環境はこんなに変わりました

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最近、派遣薬剤師について記事を書いていると、20代の頃のことを思い出す機会が増えました。

「あの頃はこんなことを考えていたな。」

「今だったら、もっと違う選択をしていたかもしれない。」

と、色々振り返ることがあります。

私は20代の頃から派遣薬剤師として働いてきました。

結婚出産などブランクも挟みつつ。気がつけば約20年。

その間に、派遣薬剤師を取り巻く環境は大きく変わりました。

そして、それ以上に変わったのは、私自身の考え方だったのかもしれません。

今回は20代の私と40代になった今の私を比べながら、派遣薬剤師という働き方について感じていることを書いてみたいと思います。

 

派遣会社の選択肢は今よりずっと少なかった

今では薬剤師専門の派遣会社が数多くあります。

ホームページを見比べたり、求人を比較したり、簡単に情報を集められる時代になりました。

でも、私が20代の頃は少し違いました。

もちろん単発派遣という働き方はありましたが、現在のような薬剤師専門の派遣会社はまだ多くありませんでした。

私が最初に登録したのも、薬剤師だけではなく様々な職種を扱う総合人材派遣会社でした。

当時はそれが当たり前で、「派遣会社を比較する」という発想すらありませんでした。

 

福利厚生なんて考えたこともなかった

20代の私は、とにかく時給ばかり見ていました。

少しでも条件が良いところで働きたい。

その気持ちが一番でした。

週30時間ほど働いていた時期もありましたが、社会保険や福利厚生について深く考えたことはありません。

「派遣だから、こんなものなのかな。」

そんなふうに思っていた記憶があります。

今振り返ると、「もっと制度について知っていれば」と思うこともあります。

40代になった今は違います。

時給はもちろん大切です。しかしそれだけではありません。

社会保険に加入できるか。

健康診断は受けられるか。

有給休暇はどうなっているか。

安心して長く働ける環境か。

そうした視点も、派遣会社選びではとても大切だと感じています。

 

担当者との信頼関係の大切さを知った

20代の頃、私はとある薬局で固定の派遣薬剤師として働いていました。人間関係にも恵まれ、とても働きやすい職場でした。

ところがある日突然、派遣会社の担当者と連絡が取れなくなったのです。

何が起きたのか分からず、とても不安になりました。

しばらくして後任の担当者から連絡があり、前任の担当者が退職されたことを知りました。

今思えば、ご本人にも事情があったのだと思います。

しかし当時の私はまだ若く、不安と戸惑い、そして不信感を抱いたことを今でも覚えています。

この経験から学んだのは、派遣薬剤師にとって担当者は「求人を紹介してくれる人」ではなく、「困った時に相談できるパートナー」でもあるということです。

担当者との信頼関係は、思っていた以上に大切なものなのだと感じました。

 

情報収集の方法も大きく変わった

20年前には、InstagramもXもありませんでした。

情報源といえば、派遣会社の担当者や、一緒に働いた派遣薬剤師との会話くらい。

「どこの派遣会社を使ってる?」

「時給はいくら?」

そんな何気ない会話が、とても貴重な情報交換の場だったのです。

実際、私も派遣先で知り合った薬剤師さんから、別の派遣会社を教えていただきました。

そして、その方の時給を聞いて驚きました。

「同じような仕事なのに、こんなに違うんだ。」

その出来事が、私にとって初めて「派遣会社を比較する」という考え方につながりました。

今はSNSや口コミサイト、ブログなどたくさんの情報があります。

情報を集めること自体は、とても簡単になりました。

だからこそ、一つの情報だけを信じるのではなく、複数の情報を見比べながら、自分で判断することが大切な時代になったのだと思います。

 

40代になった今だから伝えたいこと

20代の私は、時給だけを見ていました。

40代になった今は、それだけではありません。

担当者との相性。

福利厚生。

社会保険。

健康診断。

働きやすさ。

そして、自分に合った職場かどうか。

大切にしたいものが増えました。

また、派遣薬剤師として本格的に働きたいのであれば、私は複数の派遣会社へ登録することをおすすめします。

派遣会社によって取り扱っている案件も違いますし、担当者との相性も違います。

比較することで、自分に合った働き方が見えてくるからです。

一方で、正社員やパートとして長く働くことを考えている方であれば、必ずしも複数登録が必要というわけではありません。

働き方によって、選び方も変わります。

だからこそ、「自分はどんな働き方をしたいのか」を考えた上で選ぶことが大切だと思っています。

 

おわりに

20年前の私に、一つだけアドバイスできるとしたら、

「派遣会社は一社だけで判断しなくていいよ。」

そう伝えたいと思います。そして、

「時給だけじゃなく、働く環境にも目を向けてごらん。」

とも伝えたいですね。

派遣薬剤師を取り巻く環境は、この20年で大きく変わりました。

しかし変わらないものもあります。

それは、自分に合った働き方を選ぶことの大切さです。

これから派遣薬剤師として働こうと考えている方には、ぜひ焦らずに複数の情報を集め、自分に合った派遣会社、自分に合った担当者、自分に合った働き方を見つけてほしいと思います。

20代の頃の私が知らなかったことを、今こうして皆さんにお伝えできることを、とても嬉しく思います。