
派遣という働き方を軽く見ていた頃
派遣薬剤師を始めた頃の私は、正直なところ、派遣という働き方を正直軽く見ていました。
特に単発派遣。その日限り。数時間だけ。
「なんとかなるだろう」
そんな気持ちがどこかにあったと思います。
でも現実は当然ながら全然違いました。
単発派遣は想像以上にハードだった
単発派遣で呼ばれる薬局というのは、基本的に忙しい薬局です。
人手が足りない。
急な欠員が出た。
繁忙期で回らない。
だからこそ派遣を呼ぶ。
つまり、最初から即戦力を期待されているんです。薬の知識はもちろん、
薬歴の使い方。
レジ操作。
薬局ごとの独自ルール。
限られた時間の中で覚えながら動く必要があります。そして患者さんは待ってくれません。
最初は失敗ばかりだった
最初の頃は本当に苦労しました。
薬歴の操作に戸惑う。
独自ルールが分からない。
動線も把握できない。
結果として、現場に迷惑をかけてしまったこともあります。
薬歴を溜めてしまったこともありました。
今思い出しても、正直かなり悔しいですw
武者修行の日々
でもその経験があったからこそ、私は変わりました。
「もっとできるようになりたい。」
「どこの薬局へ行っても困らない薬剤師になりたい。」
そう思うようになったんです。
それからは、空いている日を見つけては単発派遣を入れました。まさに武者修行ですw
耳鼻科。
皮膚科。
内科。
精神科。
在宅。
薬局ごとに違う処方。
違う薬歴。
違う文化。
違う人間関係。
そのたびに頭をフル回転させました。
臨機応変に動く力。
状況を観察する力。
優先順位を判断する力。
少しずつですが、確実に身についていったと思います。
薬の勉強もやり直した
同時に、薬の勉強も改めてやり直しました。
学生時代に学んだ知識。新人時代に覚えた知識。そのままでは通用しないことも多い。
新薬も増える。
ガイドラインも変わる。
だからもう一度学び直したんです。
今でも勉強中です
昔の自分と比べると、かなり成長できたと思っています。
結局、成長するかは自分次第
今の私なら恐らくどこの薬局へ行っても大きく困ることはありません。
もちろんそれなりに緊張はします。初めての現場は今でもドキドキします。
でも、「何とかする力」は身についたと思います。
そして私は、派遣薬剤師を通じて大事なことを学びました。
「成長の機会はどこにでも転がっている」ということです。
派遣だから成長できる。
社員だから成長できる。
そういう話ではありません。
どんな環境でも、
「成長したい」
と思えば、そこには必ず学びがあります。
結局は自分次第なんだと思います。
最後は患者さんのために
そして最後に。私が成長したいと思う理由は、決して自分のためだけではありません。
もちろん、派遣先の薬局の役に立てたら嬉しいし、スタッフさんに助かったと思ってもらえたら嬉しいです。
しかし、一番大切なのは患者さんです。
目の前にいる患者さんに、少しでも安心してもらいたい。少しでも不安を減らしたい。
薬を渡すだけではなく、心を尽くしたい。
その気持ちの大きさが、薬剤師としての成長につながると思っています。
おわりに
派遣薬剤師をやっていて一番成長したこと。
それは、薬の知識でもレジ操作でも薬歴入力でもありません。
患者さんのために、もっと良い薬剤師になりたいと思えるようになったこと。
それが私にとって、一番大きな成長だったのかもしれません。
派遣だろうが社員だろうが、関係なく必要なマインドですね。